英国のIT新興企業Nothingは、同社製品として2つ目となるスマートフォン「Nothing Phone (2)」を近く発売する。前機種の「Nothing Phone (1)」よりもハイエンドな製品となり、Qualcommの「Snapdragon 8」シリーズのプロセッサーを搭載するという。
多数の「Android」スマートフォンメーカーが2023年のMobile World Congress(MWC)に参加したが、Nothingは正式には参加していない。しかし、バルセロナで現地時間2月27日に開幕した世界最大級のモバイル展示会であるMWCでは、Nothingによるサプライズ発表があった。
同社は28日、チップセットで提携するQualcommのブースを間借りして、遅ればせながら、高い期待を集めていた同社の新しいデバイスについて発表した。その前日にNothingの創業者であるCarl Pei氏は、「MWCにブースを出すのは、われわれの感覚に合わない」とツイートしていた。
新しい「Snapdragon 8 Gen 2」チップセットは、Qualcommによる2023年の主力モバイルプロセッサーで、写真撮影用の改良された人工知能(AI)機能や、信頼性が向上した5G接続のほか、ゲームでより現実に近い反射や影を生成するためのレイトレーシングにまで対応している。2023年の多くのハイエンドなAndroidスマートフォンに搭載される見込みだ。例えば、2月に発売されたサムスンの「Galaxy S23」には、これの改変版が搭載されている。同チップが搭載された場合、Nothing Phone (2)にフラグシップ機としての箔が付くことになる。
Nothing Phone (2)は、発売日はまだ明らかにされていないが、2023年内に米国、英国、欧州で発売される予定だ。価格も未発表だが、参考までに、Nothing Phone (1)の英国での価格は399ポンド(日本では7万3800円)だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス