KDDIは2月28日、スマートグラスを中心としたデジタルデバイスの活用によるツーリズム産業の活性化を目指し、JTBと「コロナ後の観光における潜在的課題解決に向けたデジタルトランスフォーメーション施策実施に係る覚書」(基本合意)を締結したと発表した。
両社は今後インバウンド回復に向け、スマートグラスなどのデジタルデバイス、JTBが有する観光ネットワークとKDDIの「auビジュアルガイド」などのソリューションを活用し、ツーリズム産業が抱える課題の解決に向けたデジタルトランスフォーメーション施策を実施していくという。
具体的には、空港における日本の魅力を紹介するデジタルコンテンツの提供、バスなどの移動手段における多言語対応可能なガイドツアーの実施、XR技術を活用したアドベンチャーツーリズムへの興味喚起、デジタルコンテンツを活用した地域送客プラットフォームの構築を実施する予定。
また、取り組みの第1弾として3月10日から、関西国際空港内の関西ツーリストインフォメーションセンター(KTIC関空)に「スマートグラスによる地域観光疑似体験ブース」を設置する。
KTIC関空は、大阪・関西万博に向け今後さらなる盛り上がりが期待される関西の玄関口にあり、日々約2500人の訪日外国人が訪れるという。同ブースでは、スマートグラスのAR技術を活用し、神戸や滋賀などの観光地の景色を視聴できるコンテンツを提供する。
なお同ブース設置にあたり、自治体などから映像提供を受ける。XR技術を活用した没入感のある映像体験と魅力的なコンテンツを掛け合わせ、各地域への送客につなげるとしている。
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