衛星経由のテキスト送信は、スマートフォンの次なる必須機能のようだが、現時点ではハイエンド端末に限定されている。しかし、Bullittが「MWC 2023」で発表した、149ドル(約2万円)のBluetoothデバイス「Motorola Defy Satellite Link」は、「iPhone」または「Android」搭載スマートフォンを衛星に接続できる。このデバイスには、あらゆる主要スマートフォンの衛星接続を可能にする、MediaTekの新チップ「MT6825」が搭載されているためだ。
Appleが「iPhone 14」シリーズに搭載した衛星接続機能「緊急SOS」は、モバイルネットワークのエリア外にいる場合に緊急通報サービスにテキストを送信できる機能だ。Qualcommは、2023年後半に提供開始予定の「Snapdragon Satellite」サービスを発表して、それに続いた。これらはどちらも独自サービスだが、MediaTekの新チップは、さまざまな端末を衛星に接続できるため、サービスをどのように実装するかはOEM次第だ。
低地球軌道を高速に周回するGlobalstarやIridiumのコンステレーションに接続する、AppleやQualcommの衛星ソリューションとは異なり、MediaTekのチップは、より遠く離れた静止軌道上の衛星に接続する。
MediaTek 6825は、モバイルブロードバンド規格「3GPP Release 17」に準拠して設計されているため、同規格に準拠する衛星コンステレーションと連携する。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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