Microsoftは「Windows 11」のライブキャプション機能について、対応する言語を新たに7つ追加し、米国以外の英語でも利用できるようにする。
「Windows 11 2022 Update」ではシステム全体でライブキャプション機能が使えるようになり、あらゆる音声コンテンツからライブキャプションを生成できるようになったが、米国の英語にしか対応していなかった。ライブキャプション機能は、厳密に言えば、より自然な音声になった画面読み上げ機能の「ナレーター」とともに、アクセシビリティ機能として登場した。だが、ライブキャプションは、騒がしいカフェで仕事をする際にも役立つだろう。
「Dev」チャネルに公開されたWindows 11の最新プレビュー版(ビルド25300)では、中国語(簡体字および繁体字)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、米国以外の英語が追加される。
ライブキャプションを利用するには、キーボードショートカットの「WIN」+「Ctrl」+「L」を使うか、「クイック設定」の「アクセシビリティ」で有効にすればいい。ライブキャプションはデバイス上で行われるので、ユーザーは「設定」>「時刻と言語」>「言語と地域」から、音声認識に必要な言語パックをダウンロードする必要がある。
だが、Microsoftは、Arm64デバイス上のライブキャプションに影響する多くのバグがあると警告している。例えば、中国語(繁体字)では正常に機能しない、実際には対応していないのに対応リストに載っている言語がある、英語以外の言語で誤ったキャプションが表示される傾向がある、といった問題だ。うまく行けば、「Beta」チャネルに至るまでにこうした問題は修正されているだろう。
Windows 11 2022 Updateでは、スナップレイアウト(画面分割機能)も改善され、あらかじめ用意されたレイアウトに合わせてウィンドウを配置できるようになった。スナップレイアウトのオプションを表示するには、ウインドウ最大化ボタンにマウスを合わせるか、「Win」+「Z」を押せばいい。
今回のビルドでは、アプリウィンドウの最大化/復元ボタンにマウスを合わせておく時間の短縮など、スナップレイアウトの見つけやすさや使い勝手を向上させる方法がテストされる。また、スナップレイアウトに作業中のアプリアイコンを表示したり、説明的なタイトルを追加したりする方法なども試行される。
Devチャネルの登録ユーザーは、同じMicrosoftアカウントでサインインしたすべてのデバイスで音声入力の設定も同期できるはずだ。この機能は、「句読点の自動入力」や「音声入力ランチャー」に適用される。
さらに、「設定」の「アプリ」もアップデートされ、「スタートアップ」のリストに表示されたアプリの詳細情報にアクセスしやすくなった。「スタート」画面で(または検索して)「Win32」アプリの「アンインストール」を選択すると、「設定」に移動してアンインストールできる。
Microsoftは2023年から、Windows 11のウィジェットボードにサードパーティ製のウィジェットを導入し始めた。最初に導入されたのはMetaの「Messenger」と「Spotify」だ。Microsoftの「Phone Link」アプリも追加されている。ウィジェットは、ウィジェットピッカーから選択してウィジェットボードにピン留めできる。
しかし、複数のWindows 11デバイスにサインインしているときに、サードパーティ製ウィジェットのピン留めが解除される問題があった。この問題を今回のビルドで修正した結果、ウィジェットに対するアップデートにより、サードパーティ製ウィジェットのピン留めが解除されている。そのため、それらは再度ピン留めする必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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