大日本印刷(DNP)は2月14日、紙製のパーソナルスペース「DNP折りたたみ式紙製パーソナルブース」の販売を開始したと発表した。
紙だけで構成する軽量な簡易型ブースで、オフィスやイベント会場などの限られたスペースでも有効活用できるという。販売は1台から受け付け、50台注文した場合の参考価格は1台4万円。
DNP折りたたみ式紙製パーソナルブースは、 組み立て時のサイズが高さ1400mm×幅800mm×奥行き770mm、収納時のサイズが高さ1400mm×幅800mm×奥行き83mm。重量は約7kgで、金属やプラスチックを使わず、ハニカム構造(蜂の巣のような正六角形の構造)の強化紙製ボードを使用している。軽さや丈夫さ、工具を使わず約10秒で組み立てられる簡便性などが特徴で、使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるという。
デザインバリエーションは木目ブラウン、木目ベージュ、ホワイトの3種類のほか、オリジナルデザインにも対応する。見た目の質感をリアルに表現する独自の「DNP 2.5D表現技術 リアルサーフェス」を活用して木目調などのパターンを印刷することで、立体感のあるリアルなデザインを表現できる。落ち着いた空間の演出など、さまざまな空間に合わせてカスタマイズできるとしている。
働き方改革やコロナ禍などをきっかけに、オフィスのフリーアドレス化やオンライン会議などが浸透。自分だけのスペースが必要となる場面が増えてきているという。企業などでも、テレワークが普及する中で、オフィスの省スペース化と、多くの社員が出社した際の座席不足解消を両立させることが課題となっている。
こうした課題に対応するため同社は、必要な時に取り出して容易に設置でき、使用後はコンパクトに収納できるDNP折りたたみ式紙製パーソナルブースを開発。企業や団体などのオフィスやイベント施設、自治体や学校などに向けて販売を開始し、2025年度までに累計3億円の売上を目指すという。
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