オンライン決済を手掛けるPayPalは、独自のステーブルコインを開発する取り組みを中断していると、Bloombergが米国時間2月10日に報じた。
中断の理由は、仮想通貨に対する規制当局の監視が厳しくなり、PayPalのパートナーでステーブルコインを発行するPaxos Trust Companyがニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の調査を受けていることだという。
PayPalはステーブルコインを「検討中」だとしている。「実際に取り組みを進めることにした場合はもちろん、関連当局と密接に協力する」と、同社の広報担当者は10日に述べた。
PayPalとPaxosは8月、仮想通貨製品の開発に取り組んでいることを明らかにしていた。両社は2020年から、PayPalを仮想通貨に対応させるために提携している。
ステーブルコインは、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨とは異なる。他の仮想通貨のように「マイニング」されるのではなく、米ドルなどの資産と紐づけられる。他の仮想通貨よりもリスクが低いと考えられているが、2022年にはステーブルコインの弱さを示す兆候が現れ、仮想通貨市場におけるその価値が低下した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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