「世界は誰かの仕事でできている。」「バイトするなら、タウンワーク。」のコピーを聞いたことがない人はいないだろう。いずれも本書の著者、コピーライターである梅田悟司氏の作品だ。
梅田氏は本書において「自分の人生に作戦名をつけること」を提案している。自分の生きざまに名前をつけることで、人生のオーナーシップを持てるようになるからだ。
本書を特に勧めたいのは、「やりたいことが見つからない」と悩んでいる人や「キャリアに一貫性がなく、アピールポイントもない」とモヤモヤしている人である。著者自身、これまでの行動に一貫性がないと悩んでいたが、作戦名をつける作業を通して自分の信念が浮き彫りになり、人生が変わったという。
作戦名をつける作業は「振り返る・思いを馳せる→再整理する→結晶化する」の3つのステップで進んでいく。過去・現在・未来の自分のきっかけ・行動・学びを書き出し、整理し、名前をつけるという流れである。難しく聞こえるかもしれないが、まずは本書に掲載されている著者の例を見てほしい。きっとワクワクし、自分の人生にも作戦名が欲しいと思うだろう。
「言葉はその人の思考そのものであり、認識である。認識としての言葉の解像度が高まれば、その分だけ自分が行う活動の解像度も高まることになる」と梅田氏は言う。自分を見つめ直したい、何か行動したいという思いがあるなら、本書を読んで自分の作戦名を考えることから始めてみてはいかがだろうか。
今回ご紹介した「きみの人生に作戦名を。」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」