建設テックのアンドパッド、総額約122億円の資金調達を実施

　クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営するアンドパッドは9月14日、シリーズDラウンドにおいて総額約122億円の資金調達を実施したと発表した。あわせて、今後の展開として戦略的投資方針を定めた「ANDPAD Second Act」を明らかにした。

シリーズDラウンドにおいて総額約122億円の資金調達を実施

　参加投資家、金融機関は、Minerva Growth Partner、T. Rowe Price、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、ジャパン・コインベスト、日本政策投資銀行、フォースタートアップス、三菱UFJ銀行、商工組合中央金庫など。

　ANDPADは、2016年に提供を開始。現在では14万5000社、38万6000人を超える建築、建設業界の関係者が利用しているという。提供開始当初は、住宅業界を中心に使われていたが、2020年以降は、ゼネコン、専門工事業界へも広まった。

　今回の資金調達では、事業を支える人材基盤の形成に向けた採用と育成、グローバルな開発体制の構築に向けた国内外からのエンジニアの採用と海外開発拠点の拡充、顧客基盤の獲得およびプロダクトの獲得ならびに人材獲得を企図した買収と出資などに充当する予定。

　資金調達と、今後の戦略的な投資領域に関する基本方針をANDPAD Second Actと位置付け、以下6つの戦略的投資をする方針を打ち出している。

• カテゴリーリーダーとしてプロダクトおよびGo to Marketへの圧倒的な投資
• 複数プロダクトへの開発投資によるLayer Cake戦略の実行
• アプリマーケットに参画するパートナーへの投資によるネットワーク効果の促進
• データ基盤への投資によるSystem of Actionの推進
• Con-tech領域を中心としたR&D投資による先端技術の現場実装
• M&Aおよび資本提携を通じた新サービスおよび新規事業の創出

　アンドバッドでは、2022年にベトナム現地法人の立ち上げ、インドからの新卒採用を開始するなどグローバルな環境での開発体制を整え、サービス開発を進めている。