Metaは、「Facebook」や「Instagram」など同社製品の潜在的悪影響を調査するための専門チームを解散したと報じられている。
The Wall Street Journal(WSJ)の米国時間9月8日付けの記事によると、「Responsible Innovation」(責任ある変革)と呼ばれていたこのチームは、約20人のエンジニアや倫理学者などで構成され、新製品や、FacebookやInstagramに対する変更の潜在的な懸念を調査していたという。Metaの広報担当者はWSJに対し、このチームの元メンバーの大半は、仕事を保証されているわけではないもの、社内の別の場所で同様の監視の仕事を続けることになると述べた。
「この取り組みの優先度はこれまでよりも高くなっており、低下していることはない」と、Metaの広報担当者であるEric Porterfield氏は米CNETにコメントした。「専門家で構成された専用チームを優先度の高い製品分野に配備し、製品チーム内で責任ある変革に取り組む人材を2年前よりも増やすことによって、その規模を拡大している。したがって、このチームの元メンバーの圧倒的大多数が、Metaの別の場所で同様の仕事を続けることになる」(同氏)
同社は変動期にある。第2四半期には売上高が減少し、8月にはライブショッピング機能の終了を発表。9月には未成年ユーザーの情報保護を怠ったとしてアイルランドのデータ保護委員会(DPC)から4億500万ユーロ(約580億円)の罰金を科されている。同社は仮想現実(VR)に軸足を移す取り組みを続けており、10月11日のVRカンファレンスでは新しいヘッドセットを発表する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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