Appleが新型「iPhone」を発表したのと同日、Tim Cook氏は、「Android」を使う親とシームレスにテキストを送信できるようにしたければ「母親にiPhoneを買ってあげて」と語り、「その点に関して現時点では、精力を注いでほしいという要望はユーザーから寄せられていない」とした。同氏は米国時間9月8日、秋の新製品発表イベントで「iPhone 14」シリーズなどを発表した後、Vox Mediaのカンファレンス「Code 2022」に登壇し、そのように発言した。
Googleは8月、Appleに対する世間からのプレッシャーを高めようと、テキストメッセージ規格「RCS」の採用をAppleに求める公開ウェブサイトを立ち上げた。RCSはSMSとMMSを置き換えるもので、iPhoneとAndroidの両方で採用されれば、両システムの間でより円滑にテキストメッセージが送受信できるようになる。Googleは、5億人以上がRCSを使っているとしている。RCSを採用することで、入力中であることを示すドットの表示、暗号化、より高品質の動画や写真のテキスト送信など、Appleの「iMessage」と同様の機能を提供できる。
RCSに関するこの短い発言があったのは、Cook氏が同カンファレンスで、Appleの元製品デザイン責任者であるJony Ive氏と故Steve Jobs氏の妻Laurene Powell Jobs氏とともに、Jobs氏が遺した功績と、新たにオンラインに開設した「Steve Jobs Archive」に関する計画について会談していたセッションの最後のことだった(Cook氏は質問者に対し、「あなたにもぜひiPhoneに乗り換えてもらいたい」とも語った)。
Appleにさらなるコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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