Microsoftによるゲーム大手Activision Blizzardの買収計画について調査している英競争当局が、この計画について懸念を表明した。Microsoftは買収の実現に向けて奮闘している。
英国の競争・市場庁(CMA)は現地時間9月1日、初期調査として意見を募集した結果を受け、MicrosoftによるActivisionの買収は「競争を著しく抑制する」恐れがあるとの懸念を表明した。懸念を解消するための提案を両社が5営業日以内に出さない場合、買収を承認するか否かを判断するためフェーズ2の調査を開始するという。
「Microsoftが買収後に『Call of Duty』や『World of Warcraft』などの人気ゲームに対する支配力を利用して、競合企業を害する可能性があることを懸念している。これには、ゲームのサブスクリプションサービスやクラウドゲームにおける、既存および将来の競合企業が含まれる」と、CMAの合併担当シニアディレクターを務めるSorcha O'Carroll氏は述べた。
Microsoftは、この買収がゲーム機とゲームサービスの業界における競合企業に損害を与えるという考えを否定した。
「当社はCMAと協力して次なる措置を講じ、同庁のすべての懸念を解消する準備ができている」と、MicrosoftのプレジデントであるBrad Smith氏は述べた。「ソニーは業界リーダーとして『Call of Duty』について懸念を示しているが、当社は『Xbox』と『PlayStation』に対して同じゲームを同日に提供開始するよう尽力すると既に表明している。当社の願いは、人々が利用できるゲームを減らすことではなく、増やすことだ」(同氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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