決裁者マッチングプラットフォーム「チラCEO」を運営するオンリーストーリーは8月10日、ニッセイ・キャピタル、エッグフォワード、ユーザベースを引受先とする第三者割当増資および、商工組合中央金庫と静岡銀行からの融資を合わせて、総額約9.55億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、累計資金調達額は約26億円になる。
同社は、決裁者マッチングを通じて、BtoB最大の課題である営業課題解決を中心に、周辺の経営課題解決までを支援している。
また、無料の決裁者マッチングアプリ「ONLY STORY」を運営しており、有料のチラCEO会員になることで、「従業員規模や購買ニーズ等から条件検索してONLY STORY会員にメッセージ送付」「ONLY STORYの掲示板に投稿された購買ニーズに反応」といった手段で決裁者とつながれるという。
今回調達した資金は、登録決裁者数の増加につながるマーケティング強化や購買ニーズの獲得、収集のほか、開発体制の強化に活用する。カスタマーサクセス体制の強化として、採用強化も実施する。
今後は、ニーズやターゲットアポ獲得の拡大を推進し、プロダクトの進化を目指す。営業人材のリソース不足や、ターゲットを規模や業種で絞ってのアウトバウンドといった課題、需要に向けて提携先と連携しながらパッケージを作り、価値の拡大を図るという。
加えて、顧客のニーズ多様化に伴う、営業支援のサービスを好きな組み合わせで利用できる新規事業「セールスムーズ」の構想を進める。
大手企業に対してアプローチしたい顧客向けには「手紙+テレアポ+大手企業向けプレゼン会」、コストを抑えたい場合は「プラットフォームのメッセージ機能のみの解放」、リファラルを促進したい場合は「同社担当による紹介と、顧問インフルエンサーマーケティング」といったように、オーダーメイドに近い形でカスタマイズしたサービスを提供するとしている。
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