拡張現実(AR)を利用した位置情報ゲーム「Pokemon GO」で、イベントへの行き方を探すのがさらに簡単になるかもしれない。このゲームの開発元であるNianticは、それを可能にする、動的なマップを利用できるソーシャルネットワークおよびメッセージングアプリ「Niantic Campfire」を開発している。
Campfireは、Pokemon GOのプレイヤーだけを対象としたツールではなく、Nianticのすべてのモバイルゲームにユーザーを引き寄せるソーシャルツールになることを目指しており、最終的にはARと連携した未来の体験につながる入口となるものだ。一見そう見えないかもしれないが、CampfireはまさにNianticにとってメタバースに向けた次の一手となる。
Campfireは、Nianticが5月にサンフランシスコで開催した開発者向けカンファレンス「Lightship Summit」で発表されていた。同社の位置情報ゲーム「Ingress」のプレイヤーを対象としたクローズドベータでの提供を経て、このほどPokemon GOプレイヤー向けに段階的に提供を開始し、今後数カ月で全世界にリリースする計画だ。
Campfireは、地域のイベントを表示するランチャーやブラウザーのように機能し、参加できるゲームごとに分類された近隣のコミュニティーグループが表示される。これを使って地域のイベントに参加できるほか、いずれCampfireを利用した相互接続アプリが普及するようになれば、イベントを作成することもできるようになる。
Campfireでは、標準的な2Dレイアウトの地図でイベントが表示され、面白いイベントがあれば、緑の「フレア」(目印)を送信できる。このフレアはゲームをプレイしている全員に表示され、地域のイベントのヒートマップのように見えるが、公開されるとはいえ匿名でもあり、わずか10分で消去される。こうしたフレアを追加するユーザーが増えることで、大きなゲームイベントが行われている場所をリアルタイムで把握できるようになる。あるいは、自分の現在地情報をping送信して、Campfireの別のユーザーと最大1時間、共有することもできるが、何もしなければプレイヤーの位置情報は公開されない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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