2021年1月に発売された「Raspberry Pi Pico」は、価格がわずか4ドル(約540円)の超小型シングルボードコンピューター(SBC)だ。発売以来、約200万台が販売された。
そして米国時間6月30日、要望の多かったWi-Fi機能を搭載した「Raspberry Pi Pico W」が発売された。価格は相変わらず安く、わずか6ドル(約810円)だ。
マイクロコントローラーはRaspberry Pi Picoと同じ「RP2040」で、133MHzのデュアルコア「Arm Cortex-M0+」チップと264KBのSRAM、2MBのフラッシュストレージ「QSPI」という構成もそのままだ。
それがすべて、21mm×51mmのボードに取り付けられている。つまり、Raspberry Pi Picoを利用しているけれどもWi-Fi機能があると都合のいいプロジェクトなら、Raspberry Pi Pico Wに置き換えてしまえばいい。
だが、観察眼の鋭い人であれば正方形の金属部品に気付くかもしれない。
ここには、2.4GHz帯を使用するWi-Fi規格「IEEE 802.11b/g/n」をサポートするInfineonの「CYW43439」チップが入っている。CYW43439自体はBluetoothもサポートしているが、Pico Wでは発売時に有効になっておらず、今後対応する可能性があるという。
ヘッダーピンがはんだ付けされた価格5ドル(約680円)の「Raspberry Pi Pico H」も発売された。8月には、ヘッダーピン付きでWi-Fiも使える「Raspberry Pi Pico WH」が7ドル(約950円)で発売される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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