「ラブライブ!スーパースター!!」ファンミーティングで見た“9人になったLiella!の第一歩”

 CNET Japanの編集記者が気になる話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は、6月11日と12日に大阪府のオリックス劇場にて行われた、「ラブライブ!スーパースター!!」をテーマとしたイベント「ラブライブ!スーパースター!! Liella! ライブ&ファンミーティングツアー ~Welcome to Yuigaoka!!~」大阪公演の模様をお届けする。

スクールアイドルグループ「Liella!」によるトークとライブを中心にしたイベントが開催。新たに加わった2期生が有観客イベントに初登場した
スクールアイドルグループ「Liella!」によるトークとライブを中心にしたイベントが開催。新たに加わった2期生が有観客イベントに初登場した

 「ラブライブ!」は、「みんなで叶える物語」をキーワードとして、オールメディアで展開しているスクールアイドルプロジェクト。「ラブライブ!スーパースター!!」ならびにスクールアイドルグループ「Liella!」(※読み方は「リエラ」)は、2020年に始動。表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校「私立結ヶ丘女子高等学校」を舞台に、新入生として入学した澁谷かのんを中心とするメンバーが、スクールアイドルとして活動する姿を描いている。2021年に入ってからはデビューシングルをリリースし、同年7月からはTVアニメ第1期を放送。2022年7月からは第2期の放送が開始予定となっている。

 これまでも1stライブツアー2ndライブといったライブステージをはじめ、さまざまなイベントが行ってきたが、今回は「ライブ&ファンミーティングツアー」と題し、企画コーナーを織り交ぜたトークを中心に、ライブステージも行うという内容。大阪を皮切りに、東京(※すでに開催済み)と名古屋で開催される。

 公演は新型コロナウイルス感染対策ならびに、感染拡大予防ガイドラインに沿う形での有観客開催となり、客席から発声をともなう声援は控える形となっていた。そのためトークにおける問いかけなどの反応やライブでの盛り上げには、拍手を送ったりコンサートライトを振る形で応えていた。また公演の模様は、オンラインでの有料生配信も実施。Twitterでも視聴者のコメント投稿で盛り上がりを見せていた。

 出演したのは、澁谷かのん役の伊達さゆりさん、唐 可可(タン クゥクゥ)役のLiyuuさん、嵐 千砂都役の岬 なこさん、平安名すみれ役のペイトン尚未さん、葉月 恋役の青山なぎささん、桜小路きな子役の鈴原希実さん、米女メイ役の薮島朱音さん、若菜四季役の大熊和奏さん、鬼塚夏美役の絵森 彩さんの9人。

(後方左から)1期生の平安名すみれ役のペイトン尚未さん、唐 可可役のLiyuuさん、澁谷かのん役の伊達さゆりさん、嵐 千砂都役の岬 なこさん、葉月 恋役の青山なぎささん。(前方左から)2期生の若菜四季役の大熊和奏さん、桜小路きな子役の鈴原希実さん、米女メイ役の薮島朱音さん、鬼塚夏美役の絵森 彩さん
(後方左から)1期生の平安名すみれ役のペイトン尚未さん、唐 可可役のLiyuuさん、澁谷かのん役の伊達さゆりさん、嵐 千砂都役の岬 なこさん、葉月 恋役の青山なぎささん。(前方左から)2期生の若菜四季役の大熊和奏さん、桜小路きな子役の鈴原希実さん、米女メイ役の薮島朱音さん、鬼塚夏美役の絵森 彩さん

 Liella!はこれまで5人で活動していたが、TVアニメ第2期ではかのんたちが進級して2年生となり、新たに新入生4人を迎えるストーリーとなっている。この展開にあわせて、キャストとしても鈴原さん、薮島さん、大熊さん、絵森さんが2期生として新たに加入。2期生のお披露目はすでに配信番組で行われているが、有観客イベントの登場は大阪公演が初めてとなった。なお大阪公演は各日2回ずつ計4公演行われたが、本稿に記載しているのは6月11日の1回目と、6月12日の2回目の模様となっている。

 ステージには私立結ヶ丘女子高等学校の校門をイメージさせるセットに風船の飾り付けが行われており、歓迎会のコンセプトが感じされるものに。6月11日1回目公演では1期生が制服衣装で登場し「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」を軽快に歌って、オープニングを飾っていた。

 この回では岬さんが進行役としてステージを進め、1期生のあいさつに続いて、2期生を呼び込みステージに登場。パネルを使ってメンバーとキャストとしての自己紹介を実施。ファンの前に立つのが初めてということもあり、目の前に広がるコンサートライトで彩られた光景を見て感動している様子が、見ている側でもはっきり伝わるほど。そして1期生の励ましや、客席からの暖かい拍手で迎え入れられていた。

鈴原希実さん(桜小路きな子役)
鈴原希実さん(桜小路きな子役)
薮島朱音さん(米女メイ役)
薮島朱音さん(米女メイ役)
大熊和奏さん(若菜四季役)
大熊和奏さん(若菜四季役)
絵森 彩さん(鬼塚夏美役)
絵森 彩さん(鬼塚夏美役)

 序盤ではファンからのメッセージをもとにしたトークパートに。まずは、2期生から見た新メンバーの第一印象について。鈴原さんはきな子の姿を見て、感動のあまりお風呂でシャワーノズルをあごにぶつけてしまったというハプニングがあったことを語る。自身としても二つ結びの女の子が好きということで、本当にかわいいと夢中になったという。

 薮島さんは、まずメイの特徴的な髪型を見てどうなっているんだろうと疑問に思ったことと、メンバーでは唯一制服のリボンを付けておらず、みんなと違うスタイルをしていることから、やんちゃなイメージを持ったと語る。1期生からも、メイは見た目のインパクトやかっこよさがあることも話していた。

 絵森さんは、夏美の表情が描かれた資料を見て、変化が激しいことから喜怒哀楽がはっきりしているところが第一印象と語る。また髪型も特徴的とも付け加えた。

 大熊さんは、“人生でなかなかたどり着かない”と表現するような独特なポーズが印象的と語る。そして話の流れから、2期生が座ったままでメンバーのポーズをすることに。特に四季と夏美のポーズが独特であるため、大熊さんと絵森さんが何とか再現しようと奮戦する様子も見受けられた。

 2期生から1期生に聞きたいことについてのトークも。鈴原さんは自撮りをしたことがなく、初めての自撮りもうまくいかなかったことからアドバイスを求めると、1期生がそろって推薦するLiyuuさんからコツを伝授。ほかにも藪島さんからは、ツアーで各地を巡ったことから、一番おいしかった食べ物についての質問では1期生が一様に真剣な表情で悩み、個々に挙げつつも決められないということに。絵森さんからのライブ前のルーティンや必ずすることについての質問では、岬さんは手をぎゅっと握って開くのを繰り返して緊張をほぐすといったことや、青山さんはしっかりと食べて歯を磨くという実践的なものなどが話された。

 このほかトークでは、絵森さんはこのイベントが初大阪であることや、大熊さんが独特な感覚を持っていることが伝わるような大阪到着時や移動中のエピソード、関西弁の「知らんけど」を使ったことがない鈴原さんが実演するなどといったことで、終始和気あいあいとした雰囲気で進んだ。

 「Shooting Choice!!」と題してあるテーマに2択で回答する企画コーナーでは、夏休みの宿題について計画的に進めるか先延ばしするかでは、先延ばしするほうが多数という結果に。また、ご褒美をかけた「動きからイラストにしまSHOW」と題したコーナーでは、ジェスチャーチーム、イラストを描くチーム、回答チームに分かれて、お題に対して回答に導くという内容。1問目はジェスチャーやイラストを描く時間が短いこともあって苦戦するところもあったが、2問目で正解となり、ご褒美をゲットしていた。

 1期生はここでライブコーナー準備のため降壇。「ルーレットトーク!」と題し、ルーレットで止まったテーマをもとにした、2期生のみでのトークパートに。ここでのお題は「特技」。絵森さんは音ゲー(音楽ゲーム)を挙げ、スマートフォン向けやゲームセンター(アーケード)向けも親しんできたことを話しつつ、スマホゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(「スクフェス」)においては、ステージレベルの★12(※楽曲の難易度を示す数字で、12が一番難しい)をフルコンボできるものがあるとし、お披露目できる機会があればと話していた。

 大熊さんは長年水泳を続けていることのほか、和太鼓をたたくことができるとのことで、こちらもお披露目を希望する一幕も。薮島さんはライフル射撃を挙げ、構えを見せたりカメラに向かって撃つふりを見せていた。鈴原さんは女の子のイラストを描くことと話し、すでに自身が描いたきな子のイラストをTwitterに投稿しているという。今後は他のメンバーについても描いていきたいという意向を示すとともに、四季の誕生日が近いことから、少しずつ描き進めていることを明かした(※後日、四季の誕生日である6月17日にイラストを投稿している)。

 ここからは1期生によるライブステージに。まずはLiella!始まりの曲でもある「始まりは君の空」からスタート。スクリーンに映し出されるアニメPVを背景に、ラブライブ!シリーズの特徴でもあるシンクロパフォーマンスを披露した。このあとのMCでは、2期生のみのトークを見て初々しさを感じつつ、自身たちが経験した初期の配信番組やライブを思い出したことを話す一幕も。

 ここで、TVアニメのBlu-ray第2巻特典CDの収録曲で、可可のソロ曲「Oh!レディ・ステディ・ポジティブ」を、Liyuuさんがライブ初披露。可可が持つ前向きな気持ちを表した楽曲を、かわいらしい振り付けとともにLiyuuさんが歌っていた。また、伊達さんも加わり、かのんと可可が歌うアニメPVを背景に「Tiny Stars」を披露した。

 さらに「この街でいまキミと」「Dreaming Energy」と歌い進め、TVアニメ第1期エンディングテーマの「未来は風のように」と披露。5人がイベントの感想を語るなかでは、客席のコンサートライトが、新メンバーのイメージカラーも含めた9色で彩られている光景がうれしかったことなどが話されていた。

 最後に、2期生もステージに登場。ステージの締めくくりとして披露されたのは、バラード曲の「トゥ トゥ トゥ!」。ボーカルは1期生で歌い進め、2期生は振り付けでの参加となったが、丁寧さを感じる振りでサポート。初めての9人によるステージで締めくくった。

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