オプテージとリンクジャパンは6月1日、資本業務提携を結んだと発表した。スマートIoT事業において、両社の経営資源を活用するほか、新サービスの開発などを手掛けていく。同日には東京都渋谷区の「mineo 渋谷」(東京都渋谷区宇田川町21-9 渋谷平和クワトロビル)2階にスマートホームIoTのショールームも開設。スマート化した家電や住宅設備などを体験できる場所を整えた。
今回の提携は、ハウスメーカーやデベロッパーにインターネットだけでなく、クラウドカメラやスマートホームIoTの提供にも取り組んできたオプテージと、スマートIoT分野において、拡張性の高いプラットフォームを提供しているリンクジャパンが、スマートホームの普及を目指し実施するもの。両社は2018年頃から協業パートナーとしてこの市場に取り組んでいたが、今回の資本業務提携により、この動きを加速させる。
オプテージは、リンクジャパンが持つ、開発スピードとつながる機器の豊富さ、拡張性の高さを高く評価。遠隔による解施錠や一度に家電のオン、オフができるといった便利さはもちろん、家族の見守りや介護領域での活用など、スマートホームIoTのさらなる活用を見込む。
ショールームでは、照明やエアコン、テレビといった家電を1つのアプリから操作できる利便性の良さを体験できるほか、冷蔵庫内の食材をスマホで管理できる、アイリスオーヤマのスマート冷蔵庫や「入眠角度」で眠りをサポートするパラマウントベッドの「Active Sleep BED(アクティブスリープベッド)」との連携も実現。外出時や帰宅時など、照明やテレビ、エアコンなどの家電を一度にオフ、オンできるシーン使いの実演も可能だ。
キッチンやベッドルームなどを再現しているほか、スマートロックを装着した玄関部、集合住宅の宅配ロッカーやエントランスなど、共用部までも設け、生活シーンにあったスマートホームIoTの体験ができる。
今後は、スマートフォンを使ったエントランスや住戸の解錠や遠隔による家電の操作などの機能をいかし、不動産会社向けに「セルフ内覧サービス」も提供していく予定。物件テストを7月に開始し、8月には実運用をスタートする計画だ。
ショールームは、不動産会社やデベロッパーといった法人向けに運用していくとのこと。空き家、マンション管理や高齢者、子どもの見守り、セキュリティなどの社会課題の解決にもつなげていく。
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