アドビは4月25日、週に1回以上テレワークを行っている全国のビジネスパーソンを対象に、テレワークと理想の働き方に関する調査を実施したと発表した。
調査方法は、インターネット調査。実施対象は、週1回以上テレワークを行っている20〜49歳の全国のビジネスパーソン500人(男女/子供との同居の有無で125名ずつ均等割付)。調査期間は、2022年3月14日〜3月16日。
テレワークが浸透する中、来訪者の対応や子供の世話などで仕事を中断せざるを得ないという声は少なくない。
そこで、テレワーク中でも育児や家事をはさみつつ働くことが会社で認められているかを聞いたところ、82.4%(412名)が認められていると回答した。
このような働き方が認められていると回答した412名に、実際に家事や育児、来訪者対応などで、仕事を中断した経験があるか聞いたところ、約8割(77.7%)が「ちょい抜けワーク」を経験していると判明した。
こうしたフレキシブルな働き方を認める制度があれば、その会社でより長く働きたいと思うかという質問では、48.4%が「とても思う」と回答。「どちらかというと思う」と回答した43.4%と合わせると、9割以上の回答者が柔軟な働き方を認める企業で長く働きたいと考えていることもわかった。
テレワーク中に業務資料をチームの人からどのようにフィードバック(確認、修正、承認)してもらっているか現状を聞いたところ、「メールやチャットなど、データファイルとは別のツールで、文章でコメントする」が63.2%(1位)、「電話やWEB会議で、口頭でコメントする」が52.4%(2位)と半数以上の回答が集まった。
一方、クラウドや共同編集機能などのデジタルツールを活用しているとの回答者は約2割(5位)にとどまった。しかし、業務資料のフィードバックで一番効率的だと思う方法では、クラウドや共同編集機能などのデジタルツールの活用が2位(21.8%)となり、現状と効率的だと思うフィードバック方法が乖離する結果となっている。
テレワーク中の資料確認で困ったことで最も多かった回答は「複数人からコメントをもらい、ひとつにまとめることが面倒」の41.4%、次いで「コメントが入ったファイルをどこに保存したのかわからなくなる」の40.5%だった。
オフィスとリモートのハイブリッドワークなど多様な働き方が増えている中、同調査から働く時間や場所にとらわれることなく、スタッフ全員が効率的に働くことができる環境が求められていることがわかった。
その一方で、上司からの承認を得たり、チーム内の合意形成を図ったりするために、対面の会議を設定するなど従来のやり方に頼っていると、業務遂行に今まで以上の時間がかかることもある。
同社では、業務効率化と柔軟な働き方を実現するためには、クラウドで共同編集しながら資料を確認するなど、新しい方法が求められているとしている。
同社は、PDFテクノロジーを基盤にクラウドやモバイル環境でのデジタルドキュメントの閲覧、編集、共有および、文書業務とそのプロセスを効率化する「Adobe Document Cloud」を提供している。
Adobe Document Cloudに含まれる「Adobe Acrobat DC」では、PDFテクノロジーとクラウドを組み合わせることで、場所やデバイスを問わず効率的に関係者間で文書の確認業務が可能。また、「Adobe Acrobat Sign」を活用することで、出社することなく電子サインで書類に署名できるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」