Appleは最近、一部の開発者に警告を送り、「App Store」で提供しているアプリを更新するよう求め、30日以内に更新しなければアプリを削除すると伝えた。アプリの品質とセキュリティを確保するための「App Storeの改善」プログラムの一環とみられるこの動きに、一部の開発者はいら立っている。
この数日間で少なくとも2人の開発者が、この警告についてツイートしている。いずれもApp Storeにある古いビデオゲームを対象としているようだ。
I feel sick. Apple just sent me an email saying they're removing my free game Motivoto because its more than 2 years old.
— Protopop Games (@protopop) April 23, 2022
It's part of their App improvement system.
This is not cool. Console games from 2000 are still available for sale.
This is an unfair barrier to indie devs. pic.twitter.com/7XNcLfiEcR
Appleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
同社は、App Storeで提供されるアプリの品質を確保するための一連の対策を講じており、この動きはその流れを汲むものとみられる。Statistaの集計データによると、App Storeで提供されているアプリは200万件超と推定される。Appleは通常、App Storeで提供する前にアプリを審査することに重きを置いて、モデレーションを行っている。App Storeは、「iPhone」や「iPad」にダウンロードできるアプリを提供する唯一の場所だ。しかし、長年にわたって更新されずにApp Storeで提供され続けているアプリに、セキュリティと互換性に関する潜在的な問題が潜んでいるケースも、ますます多く確認されている。
少なくとも2016年から、Appleは最近更新されていない古いアプリをApp Storeから削除するとしてきたが、どの程度実行したかは不明だ。Appleのサポートページには、「App StoreのすべてのカテゴリのAppが評価され、正常に機能すること、最新の審査ガイドラインに準拠していること、内容が古くなっていないことが確認されます」と記載されている。
Googleは4月に入り、何年も更新されていないアプリを「非表示にする」類似のプログラムを発表している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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