柔軟な働き方が有能な人材獲得の鍵となっている今、世界中の企業は、従業員のリモートワークについて再考している。
働く場としてのオフィスが消滅することはないが、ハイブリッドワークが進行する中で、企業は物理的な職場が果たす役割や、リモートワークを希望する従業員とオフィスで働きたい従業員を平等にサポートする方法を考えなければならなくなっている。
DevOpsプラットフォームのGitLabは2011年の創業以来フルリモートワークを実践しており、ハイブリッドワークについて暗中模索している企業(とその従業員)に有用なアドバイスを提供できる。
世界中の企業が柔軟な働き方に対応するための労働力戦略を再考している中、同社は「2022 Remote Playbook」を公開した。これは、「リモートワークを維持・拡大するための教訓、および実証済みの方法」を紹介するものだ。
ここでは、ハイブリッドワークへのスムーズな移行を成功させるための5つのポイントを紹介する。
従業員は、ずっと職場で働いてきた場合は特に、職場を離れて働く際、明確なリーダーシップと指導を必要とする。同様に、ハイブリッドワークモデルを採用する企業は、事実上2つの職場環境を持つことになり、ハイブリッドワークを意図的かつ効果的に実施しないと「混乱と機能不全」に陥ると、GitLabは警告している。
それが、企業が「リモートワーク責任者」を雇用すべき理由だ。リモートワーク責任者とは、企業がリモートワークを課題ではなく、むしろ戦略的利点に変えられる人材だ。GitLabは「豊富なリモートワーク経験と企業文化変革を成功させた経歴を持つリーダーを探そう」と述べている。
「文書作成の厳格な戦略を確立できる責任者の雇用を検討し、その役割を段階的に拡大していこう。すぐにフルタイムで雇用することが難しければ、まずは専門のコンサルティング企業との契約から始めよう」
企業は職場をハイブリッド向きに改革するために多額の投資をしているが、これはリモートで働くことを選んだ従業員にとってはほとんどメリットがない。
従業員がどこで働こうとも、働く場が生産性と健康的な働き方に適しているようにする必要がある。つまり、チームに予算を与え、選択した働き方にあった備品を従業員自身がそろえられるようにするべきだ。
有能で多様性のあるチームを雇用、維持したければ、企業は職場環境を多様なニーズと好みに対応させる必要があると、GitLabは述べる。
「仕事をするために必要な機材や仕事場の広さなどは、チームのメンバーによって異なるはずだ。従業員に必要な機材や場所を選ぶ自律性と主体性を与え、フィードバックを受け入れ、イテレーションの文化を構築することが重要だ」
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