Appleは米国時間3月30日、配信サービスなどを提供する“リーダーアプリ”の開発者が「外部リンクアカウントエンタイトルメント」を申請できるようになったと発表した。これにより、「App Store」外部へのリンクをリーダーアプリに含めることが可能になる。日本の公正取引委員会との和解により2021年に発表されたこの変更は、リーダーアプリにおける課金方法の選択肢を広げるものだ。
Appleは発表の中で、開発者らに対し、リーダーアプリから開発者が所有または維持管理するウェブサイトへのリンクが可能となり、「ユーザーはアプリ外でアカウントの作成や管理ができるようになる」と伝えた。Appleがこれまで拒否してきた今回のApp Storeの新規則は、雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオを主要な機能として提供するアプリを対象に、世界で適用される。
「私たちにとって最も大切なのは、App Storeに対する信頼です。App Storeが大切にしていることは、常にユーザーに安全で安心な体験をお届けし、愛用しているデバイスで素晴らしいアプリケーションを見つけ、利用できるようサポートすることです」と、App Storeを統括するAppleフェローであるPhil Schiller氏は2021年9月、この変更を発表した際に述べていた。
同社App Storeのポリシーを批判してきたリーダーアプリ開発元のNetflixとSpotifyは、この新しいプログラムに申請する計画があるかについて、直ちにコメントしなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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