ソーシャルネットワークのTikTokは米国時間2月28日、動画の長さの上限を10分に延長したことを明らかにした。数年前から動画の長さを徐々に伸ばしており、当初の15秒から60秒へ、そして2021年7月1日には3分へと延長していた。
TikTokの広報担当者は、「今日、当社は最大10分の動画をアップロードできる機能を喜んで提供開始する。これにより、世界中のクリエイターの創造的な可能性を広げられると期待している」と電子メールで述べた。
TikTokは高い人気を誇っており、同社によれば月間アクティブユーザー数(MAU)は10億人を超えている。初期のTikTokは、キュレーションされた短尺動画でオーディエンスを拡大してきたが、今回のアップデートは、ユーザーを長い時間アプリに引きとどめ、YouTubeやFacebookに対抗して長尺動画コンテンツの市場を占有することへの関心を示すものと言える。
TikTokは長尺動画コンテンツのリーダーであるYouTubeへの挑戦を少しずつ進めているようだが、競合のソーシャルメディアが採っているアプローチは正反対だ。2021年には、Instagramが短尺動画を作成できる「リール」機能をリリースしたほか、YouTubeもTikTokに対抗する「YouTubeショート」をリリースしている。Snapchatは「Spotlight」と呼ばれるTikTok風の機能を2020年に導入した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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