NTTドコモは2月7日、2月1日に一部利用者に発生していたインターネット通信および、音声通話サービスが利用しづらくなる事象について、調査結果を発表した。
同障害は、2月1日午前7時30分頃~午後0時13分までの期間、モバイルインターネットサービス(spモードなど)と音声通話サービスが利用しづらくなるというもの。
2月1日の13時頃には回復していたが、原因などについては調査中となっていた。
ドコモによると、IPv4アドレス枯渇問題への対応として2月1日から導入した「IPv6シングルスタック方式」の導入時におけるサーバー負荷が原因と判明したという。一時的にサーバーの負荷が上昇し、ネットワークへの通信を制御するための信号が端末に送信されたため、インターネット通信と音声通話サービスが利用しづらくなっていた。
なお、今回の件で影響を受けたのは、全国の約1万8000人のユーザーだという。
IPv6シングルスタック方式は、ドコモ製端末にIPv6アドレスのみを割り当てる方式で、1月31日時点で31機種が対応。2022年4月以降に発売する端末については、すべてIPv6シングルスタック方式への対応を予定している。
対応機種は、「Android」の「SH-51A」「SO-51A」「SC-51A」「SO-52A」「SC-54A」のほか、「SO-41B」「KY-41B」を除いた2021年夏以降のモデルと、「iPhone12」以降で「iOS 14.5」以降のモデル、ホームルーターの「HR01」、そのほか2020年夏以降の5G対応データ通信端末。
ドコモでは、2021年7月~12月にかけて、アプリケーションやコンテンツの開発者向けに動作確認のための試験環境を提供。IPv6シングルスタック方式にて、利用者の通信が問題なく行われることや、ドコモの提供するアプリケーションが問題なく動作することを確認していたという。
このことから、同方式の開始後も利用者の通信には影響がなく、利用者による設定変更や申し込みは不要でこれまで通りに利用できるとしていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス