ビットキーは1月24日、同社のスマートロックと暮らしのコネクトプラットフォーム「homehub」を、レオパレス21が採用したと発表した。6月にレオパレス21が管理する賃貸物件の約8割に該当する、44万戸を対象に設置を開始する。
レオパレス21では、部屋探しの相談や契約手続きにおいて、非対面、非接触対応を可能とするオンライン化を進め、鍵の引き渡しについては、新築物件へスマートロック「Leo Lock」の設置を進めていたものの、設置諸条件や初期投資額の問題に加え、入居者専用サービス「レオネット」等システムとの連携が困難な点などから、設置の拡大、普及に課題があったという。
homehubは、IoT家電や置き配、家事代行サービスなどと連携が可能な、暮らしのコネクトプラットフォーム。不動産管理会社などには、鍵の発行システムや内見予約システムなどを提供しており、内見予約に連動した鍵の自動発行などを行う。
今回のスマートロックとhomehubの導入により、レオパレス21は、賃貸仲介業者との鍵の受け渡し業務を効率化するほか、キーボックス等の運用で発生する、空室の犯罪利用の抑止にも寄与するとしている。
入居者は、スマートフォンの専用アプリやICカード、テンキーでの暗証番号入力など、複数の認証手段で玄関の解錠ができる、キーレス環境が実現し、鍵の紛失リスクも軽減。室内にスマートフォンを置いたままオートロックで閉め出されてしまう、インロックなどのトラブル時には、ICカードなどのセカンドキーや暗証番号で対応可能だ。
さらに、入居者の不在時には、利用時間や回数制限のある「ワンタイムチケット」や「ワンタイムパスコード」を家族や友人に送付することで、暗証番号やスマートフォンによる解錠、入室が可能となる。
内見希望者は、「ワンタイムチケット」で一時的に解錠が許可されるため、営業スタッフの同行なく、非対面かつ鍵の貸出しの手間を省いた内見が可能。入居契約後は、SMSやメールによる手続きで、鍵受け取り目的の来店が不要となる。
賃貸仲介業者には、スマートロックと連携した内見予約システムを提供することで、内見希望があった際の、管轄店舗への電話連絡や物件状況の確認、管理用の鍵の貸与が不要となる。システム上での内見を予約し、「ワンタイムチケット」を受け取ることで、スムーズな内見手続きと鍵の管理を実現する。
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