まだまだ高額な商品であるものの、折り畳み式のスマートフォンは珍しい存在でなくなってきた。Appleも「iPhone Flip」というフォルダブルなデバイスを出すといううわさまである。
これに対し、Microsoft傘下の特許管理会社Microsoft Technology Licensing(MTL)は、三面鏡のような構造をした、ディスプレイが3つある折り畳み式デバイスを実現可能にする技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間12月23日に「MULTI-PANEL DISPLAY DEVICE」(公開特許番号「US 2021/0397281 A1」)として公開された。出願日は2020年6月23日。
この特許は、複数のディスプレイを備えるデバイスにおいて、各ディスプレイの制御に使うI/O部の接続方法とヒンジの構造を説明したもの。たとえば、ディスプレイが2つあるデバイスの場合、ヒンジによって両ディスプレイの開き方を変えられる。また、各ディスプレイのI/O部に設ける信号線は、鏡像になるよう配置する。この構造にすることで、複数ディスプレイで構成する折り畳み式デバイスを比較的コンパクトに実現できる、とした。
同特許の接続方法とヒンジにより、さまざまな折り畳み方のデバイスが実現可能になるとし、実施例で示した。その一例として、3つのディスプレイを、三面鏡の各鏡を接続するのと同じ構造でつなげたデバイスを提示している。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」