近畿日本鉄道は12月1日、QRコードを活用したデジタル乗車券を2022年春から発売すると発表した。
窓口での乗車券の事前購入が不要となる。商品内容や発売開始日、発売価格などは、詳細が決まり次第発表するという。
デジタル乗車券は、新たに構築した同社の販売サイトから、クレジット決済で購入できるという。対応駅の自動改札機にQRコードリーダーを設置し、QRコードをかざすだけで乗車可能。専用アプリのダウンロードなどは不要としている。
まずは、近鉄名古屋駅から伊勢志摩方面の観光地などを周遊できるデジタル乗車券を販売する。QRコードリーダーは、出発駅の近鉄名古屋駅のほか、伊勢志摩エリアの伊勢市駅、宇治山田駅、五十鈴川駅、鳥羽駅、鵜方駅、賢島駅の合計7駅の自動改札機に設置する。また、松阪駅の有人改札口にQRコード読取機能を備えた専用端末を設置し、QRコードでの乗降可能駅としている。
今後は、順次利用できる駅を拡大するとともに、デジタル乗車券の種類も増やしていく予定。
将来的には、今回構築した販売システムを拡大し、国内外の観光客でも簡単に購入できる環境を整え、販売チャネルの拡大を目指す。また、旅行会社などのプラットフォームとの連携も視野に入れており、デジタル技術の進展に対応したサービスの実現していくという。
さらには、移動、購買にかかるさまざまなリアルタイムデータを一元的に集約および、分析。新規需要の創出や地域全体の競争力強化や、魅力向上に寄与する新たなサービスの実現を目指すという。
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