ソフトバンクは11月10日、完全仮想化されたプライベート5Gの商用化に向け、2022年にNVIDIAと合同で研究施設「AI-on-5G Lab.」を社内に開設すると発表した。
AI-on-5G Lab.では、NVIDIAが提供するGPUを活用した仮想化技術「vRAN」によるハードウェアと基地局の仮想化や、MEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)を融合させ、AI技術を含むソリューションの実証やビジネス領域への技術応用などを行う。また、プライベート5Gのユースケースの商用化に向けた検証なども実施する予定だ。
同研究施設では、ソフトバンクが提供するプライベート5GとNVIDIAの提供するハードウェア、AI処理と基地局の仮想化のミドルウェア、ネットワークソフトウェアプロバイダのMavenirが提供する仮想化された無線信号処理ソフトウェアおよびコアネットワークのソフトウェア、Foxconn Technology Groupが提供する物理的アンテナという構成で、プライベート5Gの通信に必要なソフトウェアとAIのMECアプリが融合された完全仮想化プラットフォームを構築する。
完全仮想化された5Gネットワークでは、通信機器を汎用サーバー上にソフトウェアで構成することによるコストダウンのほか、通信以外のさまざまなアプリケーションを構成する役割を同時に提供できるメリットもあるという。
ソフトバンクでは、AI-on-5G Lab.での実証実験を通し、エンドツーエンドのプライベート5G向けソリューションの開発や、完全仮想化されたプライベート5Gの商用化を推進するとしている。
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