Japan. asset management(Jam.)は10月21日、同社の空き家戸建の活用推進のためのプラットフォーム「空き家リノベラボ」が国土交通省の事業採択を受け、空き家数全国1位と2位の世田谷と大田区で運用を開始すると発表した。
空き家リノベラボは、空き家オーナーやその情報を持つ不動産管理会社、金融機関に対し、空き家活用のためのソリューションを持つ事業者が連携して、適切な空き家活用方法をともに考え、ともに創るためのプラットフォーム。
空き家活用に共感する事業者に対し、区内の空き家活用の実証実験の見学会や、啓蒙のためのトークイベントなどを通しネットワークを広げ、幅広い事業者と共に構築する共創型ネットワークとして運用する。
特に多い相続空き家の暫定活用など、維持管理する上で必要な収入が得られる仕組みを提案することで、単純売却されることによる土地の細分化を防ぎ、地域の環境を保全するとともに、地域にとっての新たなコンテンツを生み出し、地域の魅力を高めることを目指す。
空き家リノベラボでは、運用方法から耐震設計、施工会社の紹介から金融面に至るまで、空き家活用に必要な多角的なソリューションを提供するとともに、「0円借り上事業」「ローコスト耐震補強」「クラウドファウンディング」による資金調達等、新たな空き家再活用のソリューション「saikatsu」のプログラムを提供する。
0円借り上事業は、借り上する事業者が自らの賃金で適切なリノベーションを行い、オーナー投資0円で戸建を借り上げる仕組み。空き家を借り上げ、オーナー工事負担0でリノベーションを行ない、新たな使い方をデザインする。オーナーにはその収益の中から一定の家賃が支払われる。
ローコスト耐震補強は、地震による家屋の倒壊から一定の空間を確保することで命を守る「耐震シェルター」を設置するというもの。寝室やリビングルームなど、既存住宅内の部屋単位で設置することができ、大掛かりな耐震改修工事と比べて短期間での設置や、住みながらの工事も可能としている。
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