レジャーイベント予約サイト「アソビュー!」などを運営するアソビューは10月14日、デジタルシフト、日本テーマパーク開発と、レジャー施設のDX促進を目的に事業提携したと発表した。
コロナ禍で入場時の行列回避・接触回避の実現や、敷地面積あたりの収容可能人数の管理などの必要性を受け、レジャー産業ではデジタル化が喫緊の課題となっている。
経済産業省が7月に発表した「特定サービス産業動態統計調査」によると、遊園地・テーマパーク業における2018~2021年度の売上高合計並びに入場者数の推移は、2019年度の売上高が昨年対比で89.0%、2020年度は昨年対比で34.4%と大きく下降しており、観光業界・レジャー産業全体として苦しい状況が続いている。
しかし、アソビューによると、多くのレジャー施設で「何から着手すべきかわからない」「既存の業務フローに実装するのが難しい」「デジタル化を推進できる人材が社内にいない」といった課題があるという。
今回の事業提携はそれらの課題解決に向けたもの。アソビューはレジャー業界向け電子チケットシステム、業務支援サービス「レジャークラウドシリーズ」を提供。デジタルシフトは「DX人材の育成」「DX戦略立案と実行」の大きく2つのレジャーDX支援を提供。日本テーマパーク開発は栃木県の「那須高原りんどう湖ファミリー牧場」の運営などを手がけている実績から運営・経営支援を提供し、それぞれのノウハウを活用してレジャー施設のDXを推進するとしている。
アソビューの「日時指定電子チケット」と「レジャークラウドアナリティクス」を9月から先行導入している那須高原りんどう湖ファミリー牧場では、チケットの電子化によって、チケット1件あたりの受付時間が73%減少したという。
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