米運送大手のUnited Parcel Service of America(UPS)は、米国でギグワーカーによる宅配サービス事業を展開中の企業、Roadieを買収すると発表した。両社はすでに合意しており、買収手続きは2021年第4四半期に完了する見通し。買収金額など、詳細な条件は明らかにしていない。
Roadieのサービスは、“宅配サービス版Uber”といったようなもので、荷物を送りたい人と、報酬を得て荷物を運ぶ人とを、スマートフォン用アプリを介して仲介する。移動中の乗用車などに荷物を載せて運んでもらうことで、米国各地で即日配達を可能にするとしている。
サービス対象地域は全米世帯の9割に届くほどで、2万件以上の郵便番号の範囲をカバーするという。ドライバーとして登録しているユーザーは、20万人いる。
買収後も、RoadieはUPSサービスと独立して、現在のサービスを継続提供する。UPSは、既存サービスで受け付けていないサイズの荷物、生鮮食品、梱包していない物品などを運べる新たな輸送手段として、Roadieを活用する。
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