Intelは米国時間8月16日、待望されるゲーミングおよびコンテンツ制作向けディスクリートGPUブランドに、ようやく「Intel Arc」という名前を付けた。ストーリーアーク(一連の物語)とアーキテクチャーの概念に引っかけた名称だ。
第1世代の製品となるのは、これまで「DG2」と呼ばれていた製品で、新たに「Alchemist」という開発コードネームとなる。Alchemistは同社の最新世代GPU設計「Intel Xe」のバリエーション「Xe HPG」アーキテクチャーをベースとしている。Intelは、2021年末までにさらなる詳細を発表し、2022年第1四半期にAlchemist製品の出荷を開始する計画だ。また将来世代の開発コードネーム「Battlemage」「Celestial」「Druid」も明らかにしている。
発表からはそうした断片的な情報のほか、Windows向け「DirectX 12 Ultimate」のすべての機能に対応すること、レイトレーシングアクセラレーション機能、および人工知能(AI)ベースのスーパーサンプリングによるアンチエイリアス(最適なエッジスムージング処理)機能を搭載すること以外、詳しいことは分からない。現時点でその3つは、ゲーミング分野で競争するのに不可欠な要素だ。
デスクトップPCおよびゲーム機向けのディスクリートGPU市場は、2社独占とも見えるここ数年の状況から参入は難しそうだ。NVIDIAはPC向け市場を支配し、AMDは、PC向けのシェアは大きくないが、「Xbox Series X」「Xbox Series S」「PlayStation 5(PS5)」など、主要ゲーム機のグラフィックスを独占している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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