9月は大抵、楽しみな時期だ。暑い夏から涼しい秋へと移り変わるだけでなく、Appleが新しい「iPhone」モデルを発表して、「iOS」の次期バージョンをリリースする例年のスケジュールとも重なるからだ。
それでも、毎年9月が近づいても、Appleの次期スマートフォンを話題にするのは、まだ早すぎるように感じる。とはいえ、「iPhone 12」のラインアップが発表されてからほぼ1年が経過した今、われわれはまた「iPhone 13」の登場に備えようとしている。もちろん、Appleは正式には何も発表しておらず、iPhone 13(「iPhone 12s」という名称になる可能性もある)が登場することさえ認めていない。したがって、秘密のベールに包まれた次期iPhoneがどんなものになるのか知りたければ、うわさを頼りに予測するしかない。
現在のさまざまなうわさを基にすれば、次期iPhoneについて、ある程度予想を立てることができる。さらに、その機能と外観については、これまでの経験に基づいて、より詳しく予測できるはずだ。とはいえ、われわれが知らないこともある。Appleの最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏が壇上に現れて、イベントの参加者全員に感謝の言葉を述べるまで、本記事で紹介するすべてのうわさは、あくまでもうわさとして扱うべきだろう。
Appleは従来、iPhoneのデザインやハードウェア、名称の更新に関して、いわゆるチックタック戦略を採用してきた。例えば、「iPhone 6」の後に「iPhone 6s」をリリースしている。しかし、同社は近年、「s」シリーズを発表しておらず、「iPhone 11」の1年後に「iPhone 12」をリリースしたように、数字を1つ増やす命名法を使用するようになっている。
iPhone 12sとiPhone 13のどちらの名称になるかは分からないが、新型iPhoneだとすぐに分かるように、AppleのCEOのTim Cook氏が別の名称を発表するまで、ここでは、iPhone 13という名称を使うことにする。
Appleは通常、新しいiPhoneモデルを9月中に発表し、その数週間後に発売する。2020年は、パンデミックのためにそのスケジュールが少し延期され、iPhone 12のラインアップの発売日は10月23日と11月13日に分けられた。
できれば、2021年は生産が従来のスケジュールに戻り、例年通り、9月に発表と発売が行われてほしいものだ。
新型iPhoneの価格は、毎回、Appleが発表する前に予測するのが最も難しい情報であるように思える。発表はまだ1~2カ月先なので、次期iPhoneラインアップの価格に関して判断できる材料は、これまでのところ出ていない。
少なくともベースストレージモデルに関しては、Appleが値上げをする可能性は低いが、絶対にないとは言い切れない。
Appleは、iPhone 12を発表した際に、そのフラットエッジデザインで、iPhoneラインアップの全体的な外観を完全に刷新した。そのため、AppleがiPhone 13のデザインを大幅に変更する可能性は低い。変更するとしても、細かい変化にとどまるだろう。
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