世界最大の動画配信事業者であるNetflixがさらに事業範囲を拡大し、今後1年以内にビデオゲーム分野に参入する見込みだと、Bloombergが報じた。これにより、Netflixはゲームという主要なエンターテインメント市場、つまり、ユーザーの興味を引くために最も激しい競争が行われている市場に参入することになる。
Netflixは米国時間7月14日、FacebookやElectronic Arts(EA)、Zyngaで幹部を務めたMike Verdu氏をゲーム開発担当バイスプレジデントとして迎えたことを認めた。ただし、それ以外についてはコメントを控えた。
Netflixは以前から、視聴者がインタラクティブにストーリーを選んでいくアドベンチャー作品「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」や、ライセンシングやマーチャンダイジングの提携を通じて、ゲームに関心があるかのような動きを見せていた。そして4月には、Netflixの最高執行責任者(COO)兼最高製品責任者(CPO)を務めるGreg Peters氏が、ゲームに対するNetflixの関心が高まっている可能性を示唆した。
「当社はファンのコミュニティーをより深く掘り下げるあらゆる方法を理解しようとしている。その中でもゲームが非常に興味深い選択肢であることは間違いない」とPeters氏は語っている。「ゲームがエンターテイメントの一形態として重要なこと、ファンの体験をより深める方法としても重要なことは明らかだ」
Netflixは全世界で2億760万人の会員数を有するまでに拡大したが、ライバルは直接競合する伝統的なテレビ局や映画会社だけではないと主張してきた。同社がエンターテイメント用の可処分時間を奪い合う最大の競争相手として繰り返し名指ししてきたのは、「フォートナイト」のようなゲーム業界の巨人であり、YouTubeのようなユーザー投稿型のプラットフォームだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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