フォトシンスは7月7日、フィデリティ・インターナショナル、SBIインベストメント、および既存株主である三井不動産CVC、NTTドコモ・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資により、総額17.5億円の資金を調達したと発表した。
今回の資金調達には、すでに発表済みのJR東日本スタートアップ、コクヨ、野村不動産グループCVCファンドとの資本業務提携も含まれており、今回の資金調達を含めたこれまでの累計調達額は、約70億円となる。また、社外取締役として井上英輔氏、技術顧問として及川卓也氏が新たに就任した。
フォトシンスは、「Akerun入退室管理システム」を主要サービスとし、累計5000社以上の企業への導入実績がある。1月には、美和ロックとの合弁会社MIWA Akerun Technologiesを設立し、スマートロックやサービスの開発に取り組んでいる。
今回の調達資金をもとに、あらゆる扉をインターネットにつなげてさまざま場所やシーンへのアクセス管理を実現するアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」を通じて、オフィスや住宅、ホテルなどの利用シーンを問わないキーレス社会の実現をさらに加速することで、さまざまな空間を一つのAkerun IDでシームレスに移動・活用できる世界を目指すとしている。
具体的には、Akerun Access Intelligenceを推進するための、ハードウェア・ソフトウェア製品、サービスの研究開発に加え、顧客企業のニーズや課題に応えるサポート体制の拡充、全国に広がる販売網の強化と販売促進活動の強化、経営管理部門の拡充等に投資する予定だ。
今後は、現在の150名規模の事業から、事業基盤の強化にともない、開発、カスタマーサクセス、営業・マーケティング、経営管理の各部署でのさらなる人員拡充を図るとしている。
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