テクノロジー製品の購入をめぐって、とかく悩まされることの1つが、この問題だ。せっかく買っても、すぐに廃止になるのではないか。あるいは、少なくとも時代遅れになるのではないか。そんなFOMO、つまり「取り残されることへの不安」によって、ノートPCでも、スマートフォンやタブレットでも、次のアップデートやアップグレードを待って購入を先延ばしにしがちになる。「Windows 11」が発表されたことで、ノートPCやデスクトップの購入を考える人は、おなじみのこの状況を迎えることになった。
Windows 11の発表は、ちょうど米国の新学期準備のショッピングシーズンとも重なったため、ノートPCの購入を計画していた学生の多くにとっては、予定が狂ってしまったかもしれない。
これまでに分かっていることはこうだ。Windows 11は、2021年の年末商戦シーズンにリリース予定で、パブリックベータも今週登場した。Microsoftが発表したシステム要件によると、現在販売されている「Windows」PCであれば、ほぼ対象になる見込みだ。
Windows 11の最小要件は、RAMが4GB以上、ストレージ容量が64GB、720pで対角9インチ以上のディスプレイなどとなっている。Microsoftによると、「『Windows 11 Home Edition』を初めて使用するとき、デバイスのセットアップを完了するには、インターネット接続とMicrosoftアカウントが必要」だという。
詳しい要件はMicrosoftのウェブサイトに掲載されている。
主な要件は以下の通りだ。
「Mac」や「iPhone」「iPad」のユーザーなら、年1回のOSのアップグレードは、大部分がシームレスなものになっている。変更は大抵、段階的で、アップデートのダウンロードとインストールも簡単だ。ハードウェアは種類も限定的で、しかもすべてApple製なので、互換性の問題もそれほど発生しない(ただし皆無ではない)。
だが、古いハードウェアで現在のOSのままアップグレードしないでおくというのも、これまでと同様、無理もない選択肢だ。「Windows 7」から「Windows 8」への切り替えは、問題だらけだった。多くの人がWindows 8をスキップして、はるかに改善された「Windows 10」を待った。中には、Windows 10にすら抵抗する人もいたが、もっともな懸念も指摘されていた。
2015年に登場して以来、Windows 10のメジャーアップデートは、筆者が使った、または試用したPCではいずれも問題なく完了している。Windows 11は、控え目な全体のアップデートで、メニューバーやグループ化ウィンドウなどの外観が中心になるようだ。筆者としては、今Windows 10搭載のノートPCを購入し、2021年末に予定されている無償のWindows 11アップデートを待つことに、現時点で何の不安も感じていない。
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