Googleの年次開発者会議「Google I/O」が開催中だ。「Android 12」や「Wear OS」、スマートウォッチ(場合によっては「Pixel」スマートフォンも)の新しい情報など、重要な製品の発表が見込まれている。今回は米国時間5月18日から20日まで完全オンラインで開催され、誰でも無料で参加できる。これまでの発表を以下にまとめた。
Googleは、2030年までに24時間365日カーボンフリーで業務を遂行できるようにすることを計画している。同社は、電力の負荷シフトを実施することで、環境への負担が最も少ない時間帯に処理を実行するようにしている。新しい地熱プロジェクトでデータセンターに電力を供給するほか、大規模なソーラーパネルも利用して冷暖房システムを動かす予定だ。
この新しいプロジェクトは、等身大の人の3Dモデルを生成し、ビデオ会議の相手が同じ部屋にいるような感覚を作り出す。このプロジェクトでは、同社が買収によって獲得したライトフィールドイメージング技術の特許が使用されているようだ。
「私の皮膚のできものは一体何なのか」という質問に人工知能(AI)が答えてくれる。Derm Assistは288の皮膚に関する症状を認識し、ブラウザーで利用できる。2021年中に欧州連合(EU)で展開される予定だ。
一般的に、カメラは白人以外の顔のホワイトバランスを処理するのが苦手だという悪評がある。AIもこの問題の解決にあまり寄与していない。Googleは、より暗い色の肌や巻き毛などの特徴がある人を撮影するときの画質やコンピュテーショナルフォトグラフィーのアルゴリズムの向上に取り組んでいる。2021年秋には、Pixelスマートフォンと、より広範な「Android」エコシステムを対象にアップデートが提供される予定だ。
サムスンとの提携やFitbitの買収が、ウェアラブルに多くの変化をもたらす。Wear OSと「Tizen」は基本的に、両方の長所を取り込んで、クロスプラットフォームの互換性を実現するために統合される。バッテリー持続時間も長くなる。
また、スマートウォッチでより多くのGoogleの機能を利用する、合理化された新インターフェースも表示されるようになる。
Fitbitによって、Wear OSとスマートウォッチに健康状態の追跡などFitbitの人気機能も追加される。
リモコンが見つからないというピンチに陥ったとき、スマートフォンを「Android TV」のリモコンとして使えるようになる。また、「Android Auto」のワイヤレス接続とデジタル・カー・キーはNFCおよびスマートフォン経由で機能する。
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