Mobility Technologiesは5月19日、タクシーデリバリー専用アプリ「GO Dine(ゴーダイン)」を都内一部エリアより開始すると発表した。
GO Dineは、タクシーデリバリーに特化した日本初のアプリ。高クオリティな飲食店・メニューを揃えており、注文から決済までをアプリ内で完結可能。同サービスでは、星付き有名店をはじめ、各方面から高い評価を得ている銘店の商品をタクシー乗務員が玄関まで配送する。
配送対象となるエリアは、東京都千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区の11エリア。対応店舗は、東京都千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の店舗57店。配送料金は、最低2000円から(店舗から配送先の距離に応じて算出。時間帯などにより一部変動)。
同社では、これまで電話注文やブラウザからの注文が主流となっていたタクシーデリバリーをアプリ化することで、タクシー事業者・飲食店ともに負担となっていたオペレーション部分を省人化。さらには、注文自体のハードルを下げることで、店舗・タクシーへの送客を後押しする。
同社によると、全国のタクシー事業者は、新型コロナウイルス感染拡大前と比べ、営業収入の約4割減が続く。飲食店も営業時間の短縮に追われており、両業界共に依然として厳しい状況下にあるという。そのなか、タクシー事業者が有償にて飲食店の飲料・食料を運ぶことが可能となる、有償貨物運送が2020年4月より開始された。
タクシーデリバリーは、他のデリバリー方法に比べて、広範囲に大量輸送が可能かつ、荷崩れがしにくいというメリットがあるものの、設備や技術への先行投資が厳しい中で始まったため、飲食店やタクシー事業者側のオペレーションが複雑で、通常のタクシー業務と比べて人手が必要となるという課題があると指摘する。
これまでのタクシーアプリの運営で培ったマッチング技術や、タクシー乗務員の業務効率改善を支えるIoT活用などの知見から、タクシーデリバリー専用のアプリを開発。今後は、エリアや店舗の拡大などサービス拡大を行い、タクシーフードデリバリーの活性化を推進していくという。
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