日立×積水ハウス×NEXCHAIN、賃貸契約と水道使用開始手続に関する実証実験

 日立製作所(日立)、積水ハウス、一般社団法人 企業間情報連携推進コンソーシアム(NEXCHAIN)は5月19日、大阪市の協力のもと、積水ハウスが提供する大阪市内の賃貸物件について、同意を得られた入居者を対象に、積水ハウスの賃貸契約と大阪市への水道使用開始に関する一連の手続きをワンストップで実施する実証実験を、5月20日より開始すると発表した。

日立製作所、積水ハウス、NEXCHAINは、大阪市の協力のもと、積水ハウスの賃貸物件入居者を対象に、水道使用開始に関する手続きの実証実験を開始する
日立製作所、積水ハウス、NEXCHAINは、大阪市の協力のもと、積水ハウスの賃貸物件入居者を対象に、水道使用開始に関する手続きの実証実験を開始する

 日立と積水ハウスは、官民データ連携の促進・活用などを行うNEXCHAINの活動に参画し、企業間のセキュアなデータ連携を可能にする「NEXCHAINプラットフォーム」を用いて本人確認情報を連携し、引っ越し時に発生する複数のサービスとの契約手続きの効率化に向け、検証を重ねてきたという。

 NEXCHAINは、賃貸入居プロセスをワンストップ化する商用サービスを1月から提供し、民間企業間でのデータ連携を開始。本実証実験は、官民でデータを連携する初の取り組みとなる。

 本実証は、不動産賃貸管理会社が入居申込、および契約時に得た本人確認情報を、インフラ会社や事業者と連携することで、賃貸入居後に必要となる電気やガス、水道などの契約手続きの効率化を目指すというもの。今回は、水道使用開始手続きを対象に、積水ハウスと大阪市の間で、ブロックチェーン技術を活用した官民データ連携の検証を行う。

賃貸契約と水道使用開始手続きのワンストップ化について
賃貸契約と水道使用開始手続きのワンストップ化について

 実証実験では、日立が実証の企画・推進を取りまとめ、積水ハウスに登録された情報を、NEXCHAIN プラットフォームを通じて大阪市水道局に連携し、物件への入居申込・賃貸契約と水道の使用開始手続きをワンストップで実施する検証を、5月20日から6月30日まで行う。

 入居者は、物件の賃貸借契約時に賃貸入居申込サイト「ShaMaison room Web」から必要な情報を登録することで、水道使用開始手続きも一括して可能となる。

 また、登録された情報をNEXCHAINプラットフォーム経由で連携することで、大阪市水道局のコールセンターにおける電話による申込から、ウェブ申請へのオンライン化推進、および業務効率化に向けた効果検証を行う。

 今後、日立、積水ハウス、NEXCHAINは、実証実験の成果をもとに、サービス適用範囲の拡大や本格導入に向けて、賃貸入居手続きのワンストップ化を推進する。

 さらに、日立は大阪市とともに、2025年に開催予定の大阪・関西万博を見据えたスマートシティの社会実装に向けて協創を進めるほか、これらのデータ利活用やスマートシティ開発の知見・技術を活用し、他の自治体への展開も図る考えだ。

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