Googleは米国時間5月18日に開幕した年次開発者会議「Google I/O」で、モバイルOSの最新版となる「Android 12」を発表した。パーソナライズ可能なカラーパレット、刷新された通知機能、さらに高速でバッテリー消費を抑えた性能など、同OS史上最大のデザイン変更が加えられている。
Android担当バイスプレジデントのSameer Samat氏は、Google I/Oの基調講演の中で、全世界における「Android」のアクティブデバイス数が現在30億台を超えていると述べた。またAndroid 12のパブリックベータ版が提供開始された。正式版の一般向けリリースは9月頃になるとみられる。Android 12で提供される新機能は、端末によって異なる可能性があり、例えばGoogleの「Pixel」スマートフォンでは、壁紙を選択すると「Color Extraction」という機能によって、ロック画面、ウィジェット、通知を含むシステム全体が、壁紙に応じた補色で表示されると、Samat氏は述べた。
それ以外の変更点としては、より滑らかなモーション、アニメーション、タッチ反応が挙げられる。ユーザーは、常時オンのディスプレイや、より適応性の高い通知機能に気づくだろう。これは、例えばロック画面上の通知を消去すると、時刻が大きく表示されるので、すべての通知が確認済みであることがすぐに分かるというものだ。
そのほか、スマートフォンの動作を高速化してバッテリーの持ちを良くするための複数の改良が加えられている。例えば、コアシステムサービスに必要なCPU処理時間は最大22%削減されており、システムサーバーによるビッグコアの使用は15%削減されていると、Samat氏は述べた。
通知も一目で把握できるように刷新されている。クイック設定バーも更新されており、「Google Pay」とスマートホーム制御が追加されたほか、必要なものすべてをアクセスしやすい1つの場所にまとめられるように、カスタマイズ性が向上している。また、電源ボタンを長押しすると「Googleアシスタント」が起動し、電話をかけたり、質問に答えたり、記事を読み上げたりしてくれる機能も追加される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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