東京都福祉保健局は4月27日、医療従事者等向けの「ワクチン接種予約システム」について個人情報の扱いにかかわる不具合と予約プログラムの不具合が判明したと発表した。
4月26日午前9時から医療従事者等向けの接種予約を開始していたが、4月27日午前1時30分頃、都民から特殊な解析ツールを用いてシステムに特定の操作を行うと、接種予約者の個人情報(氏名・生年月日・職種・接種券番号)が閲覧可能であるため、早急な対応をすべきとの情報提供があったという。
都は同午前2時、運用事業者に連絡し、一時的にシステムの予約機能を停止した。システムには接種予定者27万人の医療関係者の情報が登録されているという。操作を用いたアクセスの有無については、現在、調査中としている。
なお、個人情報にかかわるシステム改修が完了するまでシステムは中止し、コールセンターでの予約対応に切り替えた。また、また、システムでコールセンターへの誘導を行っているという。
また、4月26日午前9時より、システムで予約を受け付けていない接種医療機関の接種枠について、コールセンターからは予約が可能な状態となり、35接種医療機関で、1023人分の予約を受け付けてしまったという。
同午後6時30分、修正プログラムをシステムへ反映し、当該不具合は解消。現在、接種医療機関に謝罪し、当該枠に対応可能な場合は、接種を行うよう依頼をしているという。なお、接種医療機関が対応できない場合は、予約をキャンセルすることとなる医療従事者に、説明・謝罪予定としている。
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