Microsoftは米国時間4月20日、新たなクラウドサービスプログラム「ID@Azure」を「Game Stack Live」イベントで発表した。独立系のゲームスタジオ、ゲーム開発のスタートアップ、個人クリエイターが、ゲームの開発や拡張をする際に、Microsoftのクラウドツールにアクセスできるようにするものだ。同社のコーポレートバイスプレジデントで、ゲームクリエイター体験とエコシステムを統括するSarah Bond氏によると、このプログラムの目的は、これまで以上に多彩なゲームクリエイターに、ゲームコミュニティーで成功をつかむために必要なツールやサービスを提供することにあるという。
Microsoftは今週、「Xbox Cloud Gaming」サービスのブラウザーベースのバージョンのテストを、「Windows 10」搭載PCとAppleのスマートフォンおよびタブレットを対象に開始することも発表している。これにより、Googleの「Stadia」やNVIDIAの「GeForce Now」などのクラウドゲームサービスと同様に、フル機能を備えた「Xbox」ゲームがインターネットを介してデバイスにストリーム可能となる。
ゲームクリエイターは既に、ゲームの開発、拡張、運用に「Microsoft Azure」クラウドを利用している。ID@Azureにより、より小規模なゲームスタジオや個人クリエイターが、Azureのクラウドインフラおよびサービスにアクセスし、「Unity」や「Unreal」といった任意のゲームエンジンを使用して、マルチプラットフォーム(ゲーム機、PC、「iOS」、「Android」)向けのゲームを開発できるようになる。会員になると、開発者向けツールや業界の専門家からのサポートを無料で受けられる。開発者であれば誰でも参加できるという。
ID@Azureは今夏に提供開始を予定している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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