パナソニックは3月31日、検温や体調を記録できるグループ健康管理アプリ「OND'U(オンド・ユー)」を開発し、トライアル版の提供を開始した。iOS版とAndroid版があり、いずれも当面は無料。100名×10グループまで利用でき、一人でも利用可能だ。
長期化するコロナ禍で、店舗の入店時などに検温を求められることが日常になってきた。一方の業務に携わる人も、日々の体温や体調を事業者に報告しているケースが多い。また、学校やイベント行事の前などに一定期間、所属グループに報告することもあるだろう。
実際の管理や対策方法は、現場では紙による手書き記入が多いという。陽性者が発生した際に記録を辿るのが大変だったり、忙しい管理者が社員やメンバーの体調不良を見逃したことによるクラスター感染が起こったりするなど、さまざまな課題がある。
「自分の健康を知る時代から相手に伝える時代へ」——OND'Uは、そうしたシーンでの活用に向け、グループ利用を想定して作成された。
メンバーの登録は簡単で、グループ管理者が新規グループを作成し、生成したグループIDをメンバーに共有する。招待を受け取ったメンバーは、グループIDを登録することでグループに参加できる。クラブ活動のクラス単位や組織の課や係でグループ分けも可能だ。
日々の検温結果の入力だけではなく、風邪や感染症に見られる症状も簡単に登録でき、発熱(37.5度以上)の記録時には問診票を自動で表示する。行動履歴の記録も可能だ。メッセージ欄もあり「おはようございます」など一言添えて、グループ内のコミュニケーションを活性化することもできる。
また、体温はグラフ表示の切り替え(日・週・月)ができ、発熱や解熱時期など経過を簡単に確認が可能。平均体温も同時に表示され、体調把握にも役立つ。
管理者にとっても、使いやすく設計されている。1つのグループで最大100名のメンバーを管理できる。
グラフ表示でメンバーの体調変化を一目で確認が可能。症状の記録もマークで表示され、管理者は日常的に不調の訴えのある人の発見や体調面を考慮したメンバーのマネジメントが可能だ。
発熱者や症状登録者は上位に表示する機能も搭載し、徹底的に体調不良者の見落としを防止する設計だ。なお、メンバーには体温の数値ではなく、信号機のカラー表記で見せることでプライバシーにも配慮している。
また、スマートフォンを持たない小さい子どもや高齢の方の健康管理には、「サブ ID」を設定すると、簡単なアカウント切り替えで代行入力が可能になる。
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