世界最大のモバイル見本市Mobile World Congress(MWC)の主催団体は、2021年夏に対面でのカンファレンスをスペインのバルセロナで開催する計画だ。しかし、大手企業のうち少なくとも1社がMWCへの不参加を決めた。Ericssonだ。
スウェーデンの通信ネットワーク大手であるEricssonはこれまで常にMWCで最大級の出展企業だった。同社は現地時間3月9日の声明で、新型コロナウイルスのパンデミックを理由に、MWC 2021への参加を見送ると述べた。
MWCを主催する移動体通信事業者の業界団体GSMAは、Mobile World Liveに対し、Ericssonの参加取りやめの決定を尊重すると考えを示し、バーチャルプラットフォームを構築することにより、対面で参加できない人もMWCを体験できるようにすると述べた。
EricssonはMWCにオンラインで参加するかどうかを明らかにしなかった。また、同社に続き、2021年の対面カンファレンスへの参加を取りやめる企業が出てくる可能性が高い。例年は1週間開催のMWCに約10万人が参加するが、MWCは2021年の対面での参加者が最大で5万人程度と見込んでいる。
MWCは通常、2月下旬から3月初旬にかけて開催されるが、GSMAは新型コロナウイルスを理由に2021年のMWCを延期し、6月28日~7月1日に開催する。
MWCは、2020年にパンデミックが深刻化したのを受けて、主要な国際イベントの中でも特に早い時期に中止された。MWC 2020に関しても、Ericssonは参加を真っ先に見送った企業に含まれていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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