オーストラリアでFacebookなどのオンラインプラットフォーム運営企業にニュース配信元へのコンテンツ使用料支払いを義務づける法案が議会に提出されたことを受けて、Facebookは先週、オーストラリアの同社プラットフォーム上ですべてのニュースの表示をブロックするという思い切った動きに出た。しかし、Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏とJosh Frydenberg豪財務相が数日にわたり協議した結果、同社は米国時間2月22日、膠着状態に終止符を打ち、同国でのニュースの表示を近日中に再開すると発表した。
Facebookは、オーストラリアでニュースの表示を再開するのは寛大さからではなく、同国政府から十分な譲歩を引き出せたからだと述べている。Frydenberg氏とPaul Fletcher豪通信担当相は22日、当該法案「News media bargaining code」を修正すると言明し、この修正は「地域および小規模のパブリッシャーの権限を強化する」ものになるとした。
今回のブロックにより、オーストラリアでは1週間近く、Facebookからニュースが消えている。米CNETやThe New York Timesなどのメディアの公式ページは空白になり、ユーザーはニュース記事へのリンクを含む投稿を制限された。現在オーストラリアで1100万人を超えるFacebookユーザーは、フィード上でニュースを一切読めない状態になっている。
この法案は、報道機関がニュース使用料についてGoogleやFacebookと交渉できるようにするものだ。立法化された場合、両社は対象となるオーストラリアのパブリッシャーと、90日以内にライセンス契約を締結しなければならなくなる。契約が成立しなかった場合は、両社が支払うべき金額について、政府に任命された調停者が拘束力のある決定を下すことになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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