新型コロナウイルス関連

盗まれたワクチン情報、公開前に改ざんされていた--信頼低下が狙いか

Danny Palmer (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2021年01月19日 10時06分

 欧州連合(EU)の医薬品規制当局である欧州医薬品庁(EMA)にサイバー攻撃を仕掛けて、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のワクチン情報を盗み、オンラインに公開したハッカーらが、その内容を改ざんしていたことが明らかになった。偽情報を拡散して、ワクチンの信頼性を低下させようとしたとみられる。

 EMAは、2020年12月に最初に公表したサイバー攻撃に関する最新情報として、不正アクセスを受けたのはCOVID-19ワクチンの審査プロセスに関する11月の内部/機密メールであることを明らかにした。

 これらのメールの内容の一部は、公開される前に攻撃者によって改ざんされていたという。ワクチンに関する偽情報によって、その信頼性を損なう意図があったとみられる。

 EMAにサイバー攻撃を仕掛けた攻撃者の身元や、文書を改ざんして偽情報を拡散し、ワクチンの信頼性を低下させようとした具体的な理由は明らかにされていない。新型コロナウイルスのワクチン接種に反対する陰謀論は、パンデミックが始まったときからソーシャルディアで拡散し、今ではさらに広範囲にわたる問題となっている。

 EMAは2020年12月、ハッカーらがサイバー攻撃でCOVID-19ワクチンのデータにアクセスして盗んだことを明らかにしていた。ハッカーらはCOVID-19の治療薬とワクチンに関連するデータを特に狙い、あるITアプリケーション(名称は非公開)に侵入してこの情報にアクセスしたという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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