パナソニックの米国子会社Panasonic Automotive Systems of Americaは、自動車のドライバーに提供する各種情報を、前方の景色に重ねて表示できる拡張現実(AR)対応ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムを発表した。
このシステムは、運転に関する情報を、ドライバーの見ている景色に重ねて表示するAR HUD技術を採用。速度やルート案内といった情報のほか、前方の物体、歩行者や自転車の存在などを視線に合わせて示すことで、夜や薄暗い状況でも歩行者などを見落としにくくする。そのため、前方から目をそらすことなく、集中して安全かつスムーズに走行できる。
センサーが前方180°、最大90m先、走行中の車線を含め3車線分の状況を捉え、300m秒未満の更新間隔でAR映像としてドライバーに提供する。ドライバーの視線を追跡しており、ドライバーが頭を動かしても実際の景色とAR映像にずれは生じないという。カメラで捉えた映像のブレを安定化させるアルゴリズムを採用し、自動車が揺れてもAR映像をブレさせない。映像の解像度は4Kあり鮮明で十分明るいそうだ。
さらに、システムはコンパクトなので、どんなサイズの自動車にも搭載可能としている。
このシステムは、パナソニックの持つ機械学習(マシンラーニング)技術および光学技術と、Envisicsのレーザーホログラフ技術、Phiarの3D位置認識技術を組み合わせて開発した。
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