非営利の業界団体Wi-Fi Allianceは米国時間1月7日、6GHz帯で信号を送信する機能を備えたデバイスを対象に、「Wi-Fi 6E」の認定プログラムを開始したと発表した。「CES 2021」の開幕を間近に控えたタイミングでの発表は、Wi-Fiが現時点で可能な最高速度が出せる広大な追加帯域を利用できる新しい次世代型デバイスが続々と登場する舞台をお膳立てした格好だ。
これらの速度はWi-Fi 6で実現する。Wi-Fi 6は、最新かつ最高クラスのWi-Fiとして2019年にスタートした。Wi-Fi 6Eはこの標準規格をベースとして、6GHz帯も利用できるようにしたもので、Wi-Fi 6に取って代わるわけではない。6GHz帯は、米連邦通信委員会(FCC)が免許不要で利用できるよう開放することを2020年に全会一致で承認している。
160MHz幅のチャネルを同時に7つ利用できる帯域を備えたこの6GHz帯は、多くのWi-Fiユーザーがすでに使い慣れている2.4GHz帯や5GHz帯よりはるかに広い帯域だ。古いWi-Fi規格を利用するデバイスからの干渉を受けない6GHz帯は、対応するデバイスには専用の高速道路のように機能するだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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