パナソニックは11月14日に、「エネループ」の発売から15周年を迎えたことにあわせて、エネループのブランドサイト「エネループ グローバルWEBサイト」を、新たにオープンした。
これまでは、パナソニックの乾電池サイトとして運営。エボルタとエネループが、同じサイトで紹介されていたが、これをエネループの専用サイトとして独立させた。サイト全体は英語で構成されており、現在でも、海外で販売している「eneloop」ブランドロゴを本体に大きく描かいた画像を使用している。なお現時点で、同サイトでの日本語対応は予定されていない。
「日本国内では約70%という高い認知率があるが、エネループを真のグローバルブランドとして発展させていくためには、エネループの持っている価値を、日本以外にも広く知ってもらうことが重要。15周年という節目に、海外でのブランド認知活動の強化を行うのが狙い」としている。
新サイトでは、「Recharging a Better Tomorrow」をキーメッセージに、海外市場向けたエネループのブランド認知度を高めることを狙うほか、「繰り返し使う」というエネループのコンセプトを訴求。欧州や北米での新規ユーザー獲得を目指すという。
トップページには、「Recharging a Better Tomorrow」のメッセージを掲載。「eneloop」や「eneloop Pro」、「eneloop Lite」といった本体のほか、充電器などを紹介した「Products」、2100回の繰り返し利用が可能であるといったエネループが持つ技術的な特徴を紹介する「Technologies」、2005年11月14日の発売以来、15年間に渡るエネループフランドの数々の商品や歴史を紹介する「History&Awards」、よくある質問に答える「FAQ」、海外ユーザーがエネループを購入することができる直販サイトなどを国ごとに紹介する「Buy Online」などで構成している。
とくに、「History&Awards」のコーナーは、長年、エネループを愛用しているユーザーにとっては、懐かしさを感じさせる製品などが目白押しだ。
今回の「エネループ グローバルWEBサイト」は、エネループが持つ価値を改めて訴求する狙いがある。
同社では、「単なる充電池のプロダクトブランドから、環境を意識したライフスタイルブランドのイメージを改めて確立し、それによって、新たなファンを増やして、乾電池から二次電池へのシフトを推進したい」とする。とくに、環境意識が高く、二次電池の購入が進んでいる北米や欧州へのアプローチを強化したいという。
これまでにも欧州や北米では継続的なプロモーションを実施。2019年の調査では、ドイツでは認知度が12%上昇。北米でも7%上昇しているという。
「北米市場からのサイトへのアクセス数が増加しており、今後は、欧州市場からのアクセス拡大を目指し、ドイツ語での展開も考えたい。ただ、競合製品に比べて、まだブランド認知が低いという課題もある。新たなサイトでは、エネループの『For Life & The Earth』(地球と生命のために)のコンセプトをベースに、より分かりやすいメッセージとして『Recharging a Better Tomorrow』を使用し、欧州および北米の新規ユーザーの獲得を目指す」としている。
一方、「Recharging a Better Tomorrow」という新サイトのメッセージについては、次のように語る。
「For Life & the Earthのコンセプトを基本に、生活者の思考や感性の変化、地球環境の変化といった現在の時代背景を深慮し、北米市場や欧州市場で、より理解しやすいワードや、行動を起こす呼びかけにつながるワードとした。すでに、北米やドイツでは、高い共感と高い好意度を示している」とし、「エネループが15年以上にわたり目指してきた充電式エネルギーを活用した新たなライフスタイルの実現により、使い捨ての消費社会から、再利用が可能な新たな世界へと扉を開きたい。明日の実行可能性を損なうことなく、今日のニーズを満たしたい」とする。また、「利便性やお金を節約するだけではなく、私たちの考え方が暮しの変化を促進し、Recharging a Better Tomorrowという考え方によって、誰もが、違いを生むことができる世界を提案したい」としている。15年目を迎えたエネループの欧州市場や北米市場での事業拡大が注目される。
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