Googleは米国時間11月19日、「Android」のメッセージアプリに、安全性を高めるための主要なプライバシー機能であるエンドツーエンドの暗号化を追加すると発表した。この機能は、スマートフォン間で伝送する際にGoogleやその他の第三者に内容を読み取られないように、メッセージを保護するものだ。
Googleは2019年にAndroidのメッセージアプリを刷新し、既読通知や入力中を示すインジケーターなどの現代的な機能を追加した。このアップデートは、RCS(Rich Communication Services)技術によって実現したもの。RCSはSMS(ショートメッセージサービス)に代わるとされる技術だ。25年以上前から利用されているSMSは、堅実ながらも時代遅れになりつつある。Googleは19日、RCSの世界中への展開を完了したことを明らかにした。
しかし、Googleが2019年にこのRCSに基づくアップデートをリリースしたとき、明らかに欠けていたのがエンドツーエンドの暗号化だった。この機能は、Appleの「iMessage」、「WhatsApp」、Facebookの「Messenger」などのメッセージアプリのプライバシー標準となっている。Googleは当時、これを「かなり複雑な話題」であるとし、「技術的に複雑な問題」が存在するとしていた。
Googleは今回、この機能をAndroidのメッセージアプリに段階的に導入しようとしており、まずはグループスレッドではなく1対1のチャットにのみ適用する。両方のユーザーの端末でRCS機能が有効になっていれば、自動的に適用される。Googleは11月中にこの機能のテストを開始する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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