「普通の日常」がどれほど大切なものだったかを、しみじみと思い出す毎日。気にも止めなかった小さなことが、自分にとっていかに大事だったか。そんなことを感じた、あるいは今も感じている日々ではないだろうか。本書は、著者の個人的な生活や仕事のことをベースとしたコミックエッセイだが、このような時期だからこそ読んでおきたい1冊となっている。
心が傷つくこと、勇気を出して言ってみること、人を羨ましいと思うこと、でも自分にもできることがあると思うこと。「やって」と頼める家族、たわいない話に付き合ってくれる友人、面白いことを教えてくれる知人、新しいことを教えてくれる先生、ぱっと頭に思い浮かぶ人たちの顔。読んでいると、コロナで自由がなくなってから、会えなくなった人たちの顔が思い浮かんで切なくなったり、できなくなったことが胸に迫って泣きたくなったりもする。
当たり前にできていたことができなくなることや、会いたい人に突然会えなくなることは、コロナでなくても起こりうることだが、自分のこととして実感するきっかけがなければ、そのことに気づかない。この時期に気づいたことを忘れないように、この本のように日記にしておくというのもいいかもしれない。
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