新型コロナウイルスの感染拡大から数カ月が経ち、Amazonは除菌ウェットティッシュの欠品、価格の高騰、配送の遅延、サプライチェーンの混乱といった多くの問題に苦慮している。2020年という前例のない年は、今後も難題が生じ続けると予想されるが、同社は米国時間7月13日、世界が健康危機にある中で迎える初めてのホリデーショッピングシーズンに向けて、その巨大な物流ネットワークの準備を整えるための新しい計画を明らかにした。
13日朝にAmazonから販売業者に送られた書簡によれば、独立系販売業者が米国内にあるAmazonの倉庫に保管できる在庫の量に新たな制限を設けるという。クリスマス期間に大きな動きがなく、広い保管スペースを無駄に占有してしまう製品の引き受けを避けるのが狙いだ。うまくいけば、こうすることで全ての販売業者に十分な保管スペースを提供し、顧客にはよい商品をより多く届けられる。
この変更は直ちに実施されるが、「Nintendo Switch」「Roku TV」といった売れ筋商品の販売には影響しないという。販売業者は3カ月分を超える製品の保管が可能で、上限は製品ごとに設定され、製品が売れれば在庫を補充できる。Amazonによれば、販売業者はおよそ6週間分のみ商品を同社の倉庫に保管することが多いという。
この新しい在庫制限は、米国で3月から4月にかけて新型コロナウイルスの感染が拡大した結果、Amazonの物流ネットワークが大混乱したことを受けてのものだ。トイレットペーパー、手指消毒剤などの必需品が在庫切れとなり、配送が何週間も遅れた。膨大な数の顧客が実店舗に買い物に行くことを控えたために急増した注文に対処するため、同社は倉庫に搬入される不要不急品の配送を一時的に制限し、最大1カ月こうした製品の出荷を遅らせた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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